一緒に食べるタイム
思春期を迎えて女性職員との距離を置くようになったりょう君(仮名)。そんなりょう君と私で本人の希望していた回転寿司に行った時のことです。
決められた金額でそれぞれ好きなものを頼みました。
食べ進めて後半になると急に「ここからは“一緒に”食べるタイムだから」と言い、注文するタッチパネルを握りしめました。
「ポテト半分にしよう、何味がいい?」
「アイス2個行けるよ、俺チョコ味にするけど上野さん(私の名前)は?」
「残り1皿頼めるから1貫ずつ食べよう」
“一緒に”という言葉とともに会話がよく弾み、真剣に考えている表情と好きなものを食べられて幸せそうな表情を見られて、私も幸せな気持ちになりました。